~歯磨したら血が出た~
歯を磨いた後、歯ブラシに血がついていたことはないですか?これ、じつは、“歯ぐきが腫れている”サイン。ところが、ほとんどの人はそのサインに気づかず、「このくらい大丈夫だろう」「歯ブラシでちょっと傷つけちゃったかな」ぐらいに考えてしまうことが多いようです。
歯ぐきが腫れるには、次のことが関係しています。
●歯周病菌
●身体の抵抗力(免疫力)
●嚙み合わせ
●糖尿病
●喫煙 など
歯周病は“静かに忍び寄る疾患”といわれるほど、あなたに気づかれないように少しずつ着々と進行しています。しかも、歯の周りに炎症を起こすだけでなく、全身の病気にも関与することがわかっています。
「え~っ、口の中だけだと思ってた」なんて楽観視していると、楽しい人生が送れなくなるかもしれないのです。愛煙家の方は、さらに要注意!歯ぐきが腫れるという最初のサインが、ニコチンの影響で出ないからです。いち早く気付くためのアラームが鳴らないなんて、ドキドキしますね。
~歯ぐきが腫れるまで~
ご存知ですか?“成人の6割以上が歯周病にかかっている”ことを!歯ぐきが腫れているという最初のサインに気づくことができれば、あなた自身がお家で行なうセルフケアで歯ぐきは健康に戻ります。
実は、歯周病は“歯肉炎”といって歯ぐきが腫れている初期の状態と、歯を支えている骨まで影響が出てします“歯周炎”という状態の2つに分かれるんです。
歯肉炎なら、先ほどお話したようにセルフケアだけで健康に戻すことができます。しかし、歯周炎になってしまうと元の健康な状態には戻りません。歯科医院で歯石を取ってもらうなどすることで腫れは治ったとしても、歯ぐきが下がって歯の根が見えてしまい、キレイな歯ぐきのラインが失われてしますのです。
重要なのは、どんな人でも歯肉炎を通過して歯周炎になるということ。つまり歯肉炎の状態で気づき、適切なケアを行えば、ドロドロのひどい状態にはならないのです。そう考えると、歯ぐきが腫れているサインがいかに大事かわかりますよね。
<参考資料:「むし歯と歯周病の病因論」著者・関山牧枝(歯科衛生士)>
発行所:株式会社オーラルケア より