むし歯などお口のトラブルを防ぐためには、歯みがきで歯垢(プラーク)をしっかり取り除くことがとても大切。
みがき方を見直すとともに、アイテムを活用するなどして自分に合ったケアを習慣にしましょう。
●ちゃんと歯みがきしているつもりでも、意外とみがけていないという事実。
「自分の歯みがきに自信がある!」という人の中でも、実際にしっかりみがけている人は約2割しかいません。歯みがきの意識と現実には大きなギャップがあり、その要因には、フラッシング方法が間違っている、自分の口内の状態に適したケアができていない、みがきグセにより効果的に歯垢を落とせていないなどが挙げられます。
歯垢が残りやすいところは下図の通り。鏡で歯並びをチェックしつつ、「みがいたつもり」にならないように丁寧にケアしてください。
また、ハブラシは毛先が広がると歯垢除去率が低下してしまいます。1ヶ月に1本を目安にハブラシ交換をしましょう。
●ハブラシで届きにくいところも+(プラス)アイテムでしっかり汚れを除去!
歯間や歯並びが割るところなど、ハブラシが届きにくいところについた歯垢を落とすには、「デンタルフロス」や「ワンタフトブラシ」といった用具を習慣的に活用するのがおすすめです。
デンタルフロスは、歯間の歯垢を効率的に落とせるアイテム。予防歯科先進国として知られるスウェーデンでは、2人に1人が普段から使っているそうで、ブラッシングの後に使うと、歯垢除去率は1.5倍にも高まります。一方、ワンタフトブラシは、みがき残しが気になるところにピンポイントで毛先が届くのがメリットです。
このほか、歯の再石灰化を促す「フッ素」を配合したハミガキ剤や、むし歯リスクが高まる就寝中の細菌増殖を抑えるデンタルリンスなどを、日々のセルフケアに活用するのは良い方法です。
適切なセルフケアは、歯並びやお口の状態によって人それぞれ異なります。歯科医院などでの指導に基づいた“自分に合ったハミガキ習慣”で大切な歯を守りましょう。