神経がある歯を削ると、必ず削った部分だけ神経に近くなります。まして、完全に治療を行おうとすると悪い部分を完全に取り除かねばなりません。
その結果、どうしても神経に近いところまで削る結果となり、治療後は軽い痛みがでたりしみたりするのです。しかし、これも身体の防御反応の一つで、治療後は歯が神経を守ろうとして、神経の周りに象牙質(神経を保護する層)と同じ物が出来て、次第にしみなくなります。このような理由から治療後の不快な症状はむしろ当あたり前のことです。
しみなくなるまでの期間もそれぞれの歯により、または、人によってまちまちです。1~2週間でおさまるものから半年から一年位かかるものまで色々です。日に日にひどくなるのでなければ、特に熱いもの、冷たいものはできるだけ避けて、あまり神経質にならず、気長におさまるのを待って下さい。しかし、特殊な例としては(深いところまでむし歯が進行したもの)、しみるのがとまらず、やむを得ず神経をとらなければならない場合もあるので、症状に応じて主治医と相談して下さい。